やさか動物病院のブログ

岡山市・やさか動物病院のブログです。

ホームページリニューアルのお知らせ

こんにちは!やさか動物病院です。

このたび、当院のホームページがリニューアルすることになりました!

 

明日7月15日の21:00から新ホームページの移行作業が始まるため、現在のホームページが一時的にアクセスできなくなります。

 

問題がなければすぐ切り替わる予定ですが、サーバーのトラブル等あった場合、翌日までアクセスできなくなる可能性があります。

 

ご不便をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。

新しいホームページもおたのしみに!

 

 

療法食、値上げのお知らせ

こんにちは!やさか動物病院です!

 

 

タイトルの通りなのですが

小麦など原材料の価格高騰に伴い

7月1日からロイヤルカナン、ヒルズなどの療法食が1〜2割値上がりとなります...😢

(一部商品を除く)

 

6月の後半になるとご注文が殺到することが予想されます

ご注文が殺到するとメーカー欠品になる可能性がありますので、購入される方はお早めにご注文をお願いいたします!

 

 

熱中症に注意しましょう!

 

みなさんこんにちは!やさか動物病院です!
今回はこれからの時期に気をつけていきたい熱中症についての話題です。

6月に入り、徐々に気温が高くなってきましたね。これからの季節、熱中症に気をつけましょうという話はニュースなどでよく耳にしますが、動物でも熱中症が起こり得るということを知っていますか??

 

 熱中症は人でも身近な疾患のため、イメージはつきやすいかもしれません。人での熱中症については重症度の分類がされており、軽度のⅠ度から入院が必要なほど重症のⅢ度まで、大きく3つに分けられています。これを動物の熱中症に当てはめてみると、病院に来院する多くは人における最重症のⅢ度の熱中症であることがほとんどとされています。そのため、動物が熱中症になってしまった場合は、お家で体を休ませて様子を見てくださいというレベルでは済まず、集中治療が必要となることが多いのです。

 

そんな危険な疾患である熱中症からワンちゃんやネコちゃんを守るために熱中症が発生しやすい環境や状況についてお話ししたいと思います。

 

 人では気温や湿度、風、日射などの気象条件などを組み合わせて暑さ指数というものが作られており、これが熱中症リスク予測の一つとして使われています。もちろん動物でも気温や湿度などは大切な目安となるのですが、お散歩に出かけることのあるワンちゃんでは地面の温度も気にしてあげる必要があります。真夏のアスファルトは50℃〜60℃くらいまで熱くなると言われており、人よりも地面に近いワンちゃんたちはより暑く感じている可能性が高いのです。アスファルトは冷えるまでに時間がかかるので、お散歩の時間は日が暮れてから数時間後にしてあげたり、出来るだけアスファルトを避けたお散歩コースを歩いてあげてください!またお散歩時に限らず、いつでも新鮮なお水が飲めるようにしてあげることも大切です!

 

また、天気の良い日に車で一緒にお出かけをする方もいらっしゃるのではないでしょうか?そのときにどうしても車の中にワンちゃんやネコちゃんを置いていかないと行けない場合があるかもしれません。JAFが公表している実験データによると8月の車内温度はサンシェードを使用したり、窓を3cm開けておいたりした場合でも45℃〜50℃まで上がってしまうことが分かっています。どうしても車にワンちゃんやネコちゃんを置いて出ないと行けない場合は、エアコンを作動しておいてあげることで熱中症のリスクを減らすことができます。

また、ワンちゃんの中には熱中症になりやすい犬種もあります。例えばフレンチブルドッグやパグなどの短頭種と呼ばれる犬種やラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどの犬種が挙げられます。この他にも、犬種に限らず、少し太り気味の子は体温が下がりにくいため、熱中症になりやすいと言われています。また、人では高齢の方の方が熱中症のリスクが高いと言われていますが、動物ではあらゆる年齢で発症し得ることが分かっています。そのため、たとえ若い子であっても熱中症には十分気をつけてあげてください。

万が一、熱中症の症状が見られた場合は

  • 首や腋、股の間などに氷嚢を挟む
  • 濡らしたタオルで包む
  • 扇風機などで冷風を当てる

などの処置をしましょう。

また、来院までの時間が長いほど予後が悪くなってしまうという報告もあるため、出来るだけ早く病院に連れて行ってあげることがとても大切です。

 

 熱中症の主な症状としては、

  • 口を開けていつも以上に激しくハァハァと息をする
  • 意識が朦朧としてぐったりしたりする

などがあげられます。このような状態が見られた場合にはすぐに病院に相談してください!大切なワンちゃんネコちゃんを危険な暑さから守り、これから訪れる暑い夏を一緒に乗り越えていきましょう!

6月1日から!マイクロチップの登録制度の変更について


 

令和461日から、動物愛護管理法が改正され、わんちゃんやねこちゃんのマイクロチップ登録に関する決まりが変更になります。

ブリーダーやペットショップ等で販売されるわんちゃんやねこちゃんは、マイクロチップの装着が義務化されました。6月より登録の制度が変更になりますので、ご注意ください。

 

 

令和4年6月1日より前にマイクロチップを装着しているわんちゃんやねこちゃんの飼い主さん

 現在(令和461日より前)マイクロチップを装着しているわんちゃんねこちゃんで、

Fam

・ジャパンケネルクラブ

・マイクロチップ東海

・日本マイクロチップ普及協会

・日本獣医師会(AIPO

 

に登録していた場合、環境省のデータベースに登録するためのwebサイトを日本獣医師会が公開しています。登録は任意です。

https://www.aipo.jp/transfer

 

 この場合の登録は令和4531日まで無料です。61日を過ぎると登録に料金がかかる(オンライン申請では300円、紙での申請は1,000)ため、ご注意ください!

 

 

 

 

 

マイクロチップを装着していないわんちゃん・ねこちゃんの飼い主さん

 

 わんちゃんやねこちゃんが迷子になったときや、災害や事故などによって、飼い主さんと離ればなれになった時などの『もしも』のときの備えになります。マイクロチップをできる限り装着するようにしてください(努力義務)

 

 マイクロチップを装着したら、装着した日から30日以内に環境省のデータベースへ情報の登録を行う必要があります(義務)

 

環境省データベースへの登録は、病院では行っていないため、飼い主さまでおこなっていただくことになります。

 

登録料はオンライン申請では300円、紙での申請は1,000円です。

 

 

61日以降にブリーダーやペットショップなどでわんちゃんねこちゃんを迎え入れた飼い主さん

 

 わんちゃんやねこちゃんを家族に迎え入れた飼い主さんは、自分の住所や氏名を変更登録する義務があります。

 

 

 

関連リンク

 

犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A

 

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html

 

犬と猫のマイクロチップ情報登録 令和4年6月1日リリースに向けた準備サイト

 

https://pre.mc.env.go.jp/index.html

春の健康診断、やってます!

みなさんこんにちは!やさか動物病院です!

今回は健康診断についての話題です。

 

4月に入り、フィラリア&ノミ・マダニ予防そして狂犬病予防接種のため、ワンちゃんが続々と来院されています。

久しぶりの病院に緊張気味の子、他の子がいっぱいいてうれしくて元気いっぱいの子…ワンちゃんによって性格も様々です。

 

 先日の予防の話題にもありましたが、フィラリアの予防薬を飲み始める前に、フィラリアに感染していないか確認する血液検査を行います。

そのときにすこし多めに血を採らせてもらい、一緒に健康診断のための血液検査をすることができます!

当院では数種類の健診を用意しています!

通常の検査よりもお得に実施できるためオススメです!


▲ワンちゃんの検診

(DOGドックBコースは、検査に時間がかかるためお電話でのご予約が必要です。お気をつけください!)

 

▲ネコちゃんの健診

(ネコちゃんはワクチンの効果を確かめる抗体検査のときに一緒に検査を実施すると負担が少なくてオススメです!)

  • 血液検査:肝臓や腎臓などの内臓の状態、貧血や脱水、炎症がないかの確認ができます。甲状腺のホルモンや腎臓の早期マーカーの検査も血液でチェックします!年齢やその子の状態などで、血液検査の項目を増やして検査を行う場合があります。

 

  • 尿検査:尿のpH、濃さ、遠心をかけた後の沈査などを確認します。腎機能や尿中の結晶、糖尿病の可能性がないかなどの確認ができます。尿をお家で採ってきていただいたり、病院で採尿して検査します!

 

  • 便検査:便の固さや、寄生虫の有無、便の中の細菌のバランスを確認します。

 

  • X線(レントゲン)検査:胸部では心臓の大きさや肺の見え方、腹部では各臓器の位置や見え方に異常がないかを確認します。

 

  • エコー(超音波)検査:腹部エコー検査では各臓器の内部の構造や、動きの確認を行います。心臓のエコー検査では心筋の厚さや血液の流れなどを評価します。

 

もちろん、項目にはない

聴診(心臓や肺、お腹など)、

視診(歯や耳、皮膚のチェックなど)、

触診(肉づき、関節、体表から触れるリンパ節のチェックなど)も行います!

 

 種類や体格にもよりますが、犬や猫は1年で人間の4~7歳分の年をとっていくといわれます。見た目には若く見えてもワンちゃんやネコちゃんの老化は早く進みます。

 

 また、犬や猫は自分の不調を言葉で訴えることができません。

なんだか食べが悪い、痩せてきた…など、症状が現れたときには、病状が進行している可能性があります。

 

ワンちゃんネコちゃんがゴキゲンで過ごせる時間を増やせるよう、体の微妙な変化を知っておくことが大事です。

 

『今年も健康であることの確認』をするために、ぜひ春の健診をしましょう!

どの検査をしたらいいか悩まれた場合などは、お気軽に獣医師にお尋ねくださいね!

狂犬病、フィラリア、ノミ・マダニ!?各種予防をおわすれなく!

予防のシーズンがやってまいりました!

狂犬病、フィラリアそしてノミやダニなどしっかり予防を忘れないようにしましょう!

また、4月~6月のシーズンは大変混雑することが予想されますので、ご予約のうえ、ご来院ください!

 

各種予防について説明します!

 

 フィラリアについて

蚊が血を吸うときに感染する、細長いそうめんのような形をした寄生虫です。

ワンちゃんの体なかで30 cmの長さに成長して、心臓に寄生します。

命にかかわる、こわい寄生虫です!

 

しっかり予防すればほとんど100%予防することができます!

ただし、もしフィラリアの成虫がすでに体のなかにいる場合、薬を与えてしまうととても危険です!

投薬をするまえに必ず血液検査をして、フィラリアに感染していないことを確認します。

今年の予防期間は5月15日から12月15日です!

そのころまでに病院にお越しくださいね。

 

狂犬病

『狂犬病予防法』という法律により、飼い主さんは生後91日以上のワンちゃんに狂犬病予防接種を受けさせる義務があります。

室内、屋外の飼育にかかわらず、年1回の接種を行うようにしましょう!

 

お越しの際は市からのはがきを持ってきてくださいね!

混合ワクチンとは同じ日に打つことはできませんので、注意してください!

 

ノミとマダニ予防

 当院でもちょこちょこ、寄生しているワンちゃん、ねこちゃんをみかけます。

寄生するとかゆみや、吸血による貧血などを引き起こします。

また、ノミは瓜実条虫というおなかの寄生虫を連れてきてしまうこともあります。

 

そして、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症)と呼ばれる、死にいたることもあるウイルスの病気を媒介することもあります。感染した動物から人にうつることもあります。

 

先ほどのフィラリア予防のお薬との合剤になっているものなどがありますので、診察の際にはご相談ください!

 

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ワンちゃんに合ったお薬をえらんであげましょう!



尿石症ってどんな病気?

今回は尿石症についての話題です!

年始の記事にもありましたが、動物病院ではたびたび遭遇する病気です。

 

尿石症とは?

尿をつくり出し、排出するまでの泌尿器(腎臓→尿管→膀胱→尿道)に結石ができている状態をいいます。

ミネラルの結晶が核となり結合することで結石になります。

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尿石にはいろいろ種類がありますが、よく見られる代表的なものはストルバイトシュウ酸カルシウムの二つです。

 

 

尿石症の症状は?

 膀胱や尿道に結石があり、完全に道を塞いでいない状態の場合、以下のような症状があります。

・いつもと違う場所におしっこをしている

・おしっこをするときにいきんでいる、ポタポタたれている

・尿がキラキラ光ってみえる

・陰部をなめている

・血尿がでる

などがあります。なかには無症状の子もいます

 

 尿石が尿管や尿道に詰まってしまうと、腎臓への障害が急激に起こります。こうなってしまうと  

・食欲がなくなる

・嘔吐をする

・元気がなく、ぐったりする

などの症状がでてしまいます。

命をおとしてしまうこともありますので、早めの対処が肝要です!

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原因は?

細菌感染:感染により尿のpHが変化し、結石ができやすい環境になる

ごはんやおやつ:結石のもとになるミネラルをたくさん含んでしまっている

結石のできやすい犬種・猫種:わんちゃんだとミニチュア・シュナウザーやビション・フリーゼ、ダルメシアンなど、ねこちゃんだとペルシャ、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、アメリカン・ショートヘアなど、特定の結石ができてしまいやすい品種の子がいます

尿の回数がすくない:長い時間尿がとどまり、結晶化しやすくなってしまいます

 

いかがだったでしょうか?身近ですが、命にかかわることもある病気です。

おかしいな?大丈夫かな?と思ったら尿の検査をしてあげたほうがいいかもしれません!

また、尿検査は尿石症だけでなく、腎機能の異常ホルモンの病気など、いろんな異常を見つけ出すことができます。

尿検査をしてみたいと思われた方は、お気軽にご相談くださいね!