尿石症ってどんな病気?
今回は尿石症についての話題です!
年始の記事にもありましたが、動物病院ではたびたび遭遇する病気です。
尿石症とは?
尿をつくり出し、排出するまでの泌尿器(腎臓→尿管→膀胱→尿道)に結石ができている状態をいいます。
ミネラルの結晶が核となり結合することで結石になります。
尿石にはいろいろ種類がありますが、よく見られる代表的なものはストルバイト、シュウ酸カルシウムの二つです。
尿石症の症状は?
膀胱や尿道に結石があり、完全に道を塞いでいない状態の場合、以下のような症状があります。
・いつもと違う場所におしっこをしている
・おしっこをするときにいきんでいる、ポタポタたれている
・尿がキラキラ光ってみえる
・陰部をなめている
・血尿がでる
などがあります。なかには無症状の子もいます。
尿石が尿管や尿道に詰まってしまうと、腎臓への障害が急激に起こります。こうなってしまうと
・食欲がなくなる
・嘔吐をする
・元気がなく、ぐったりする
などの症状がでてしまいます。
命をおとしてしまうこともありますので、早めの対処が肝要です!
原因は?
・細菌感染:感染により尿のpHが変化し、結石ができやすい環境になる
・ごはんやおやつ:結石のもとになるミネラルをたくさん含んでしまっている
・結石のできやすい犬種・猫種:わんちゃんだとミニチュア・シュナウザーやビション・フリーゼ、ダルメシアンなど、ねこちゃんだとペルシャ、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、アメリカン・ショートヘアなど、特定の結石ができてしまいやすい品種の子がいます
・尿の回数がすくない:長い時間尿がとどまり、結晶化しやすくなってしまいます
いかがだったでしょうか?身近ですが、命にかかわることもある病気です。
おかしいな?大丈夫かな?と思ったら尿の検査をしてあげたほうがいいかもしれません!
また、尿検査は尿石症だけでなく、腎機能の異常やホルモンの病気など、いろんな異常を見つけ出すことができます。
尿検査をしてみたいと思われた方は、お気軽にご相談くださいね!